レッドハットは2003年4月1日,Linuxディストリビューションの最新版である「Red Hat Linux 9」および「同Professional」を2003年4月18日に出荷すると発表した。従来と比べ,独自のデスクトップ環境である「Bluecurve」を強化し,操作性を向上させたという。

 Red Hat Linux 9は,Red Hat Linux 8.0 パーソナルの後継製品。スレッドの実装手法を大幅に変更し,NPTL(Native POSIX Thread Library)を初めて採用した。主なコンポーネントのバージョンは,kernel 2.4.20,gcc 3.2.2,GNU libc 2.3.2(with NPTL),GNOME 2.2.0,KDE 3.1,XFree86 4.3.0である。アプリケーション・ソフトとして,オープンソースのオフィスソフト「OpenOffice.org 1.0.2」,Webブラウザ「Mozilla 1.2.1」などを収録した。インストールを対象とする,30日間のWebサイトおよび電子メールでのサポートが付属する。価格は6800円。

 Red Hat Linux 9 Professionalでは,エントリ製品であるRed Hat Linux 9と比較してインストール向けのサポートを60日間に拡大したほか,電話でのサポートも受け付ける。インストール用メディアとしてCD-ROMだけでなくDVD-ROMも添付。入門ガイド,カスタマイズ・ガイドなどのマニュアルも充実させている。価格は1万9800円。

(仙石 誠=日経バイト)

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