カナダATI Technologies社は2003年3月18日,米Intel社のノートパソコン向け新CPUであるPentium Mのバスに関するライセンス契約をIntelと結んだと発表した。これによりATIはPentium M向けのチップセットを開発できることになった。

 ATIは現在,ノートパソコン用グラフィックス・チップで大きな市場シェアを持つ。調査会社の米Mercury Research社によると,シェアは49%に及ぶという。普及価格帯のノートパソコンでは同社のグラフィックス統合チップセット「RADEON IGP」が,ハイエンドではグラフィックス・チップ「MOBILITY RADEON 9000」がよく使われている。

 なお,Centrinoブランドは,Pentium M,Intelの855チップセット,Intelの無線LANボードであるPRO/Wireless 2100がそろった製品のみに与えられる。つまり,ATIのチップセットを搭載した製品は,Centrinoではなくなる。

(大森 敏行=日経バイト)