
miniSDカードは542社(2003年2月7日時点)が参加するSDアソシエーションにおいて共同開発した規格である。従来のSDカードに比べて表面積が約6割,体積が約4割になっている。SDカードと同じ著作権保護技術CPRM(Content Protection for Recordable Media)を搭載し,著作権保護が必要なデータを扱うことができる。miniSDカードはインタフェースのピンを二つ追加して11ピンにした。この二つのピンは現時点では使われないが,将来の高機能化に向けたものである。
SanDiskでは2003年3月より16Mバイト製品のOEM供給を開始し,4月からは自社ブランドで32Mバイトと64Mバイトの製品を出荷する予定。データ転送速度および価格は,それぞれ同容量のSDカードとほぼ同じになるという。
SanDiskのほかに,松下電器と東芝もminiSDカードの出荷計画を持つ。松下電器は夏をメドに商品化を検討する。東芝は3月からOEM先にサンプル出荷を始め,6月には自社ブランドで32Mバイト製品を出荷するという。ちなみに,SanDisk,松下電器,東芝の3社は,SDカードを共同開発した関係にある。