
AirH”PHONEは従来のPHSサービスH”の通話機能に,AirH”のデータ通信機能を付け加えただけではなく,通信機能も拡充した。特にメーラーはSMTPとPOP3に対応していて,アカウントを三つまで登録できる。メールのIDとパスワードを登録すれば,直接契約しているプロバイダのサーバーにアクセスできる。対応するプロバイダは107社ほど。Eメールの送信は全角2500文字,受信は全角10000文字まで。他社の携帯電話からの画像ファイル(JPEG/PNG/GIF/BMP)も受信できる。企業がDDIポケットの網と専用線接続をしていれば,パケット方式で企業内のメールを受信できる。専用線接続していない企業でもリモート・アクセス用のサーバーがあれば,回線交換方式で接続可能だ。
ブラウザはSSLやサーバー認証,cookieにも対応する。DDIポケットが用意するポータルサイト「CLUB AirH”」は料金回収代行サービス機能も備えており,有料コンテンツの提供も可能になっている。パソコンとはUSBで接続する。PHS端末内のデータをパソコンに保存したり,充電できる。またAirH”としても働く。つまりパソコンでインターネットにパケット方式で接続できる。
パケットの課金は,1パケット(128バイト)あたり0.01円~0.1円になる。料金コースはつなぎ放題コースから昼得コースまで9種類ある。このうち5コースには月額500円のEメール使い放題のオプションがある。例えばつなぎ放題コースの場合,月額基本料金5800円(年間契約にすると4930円)。当初投入する端末は日本無線製の「AH-J3001V」と「AH-J3002V」。端末自体のコストとビジネス向けという用途を考えて,端末にカメラ機能はない。