レックスマークインターナショナルは2003年2月13日,プリンタ,コピー,スキャナの機能を1台で備える複合機「X5150」を発表した。高解像度での印刷が可能ながら,価格が2万9800円と低価格なのが特徴。実売価格は,1万9800円程度になる見込みである。

 X5150は,印刷の最高解像度が4800×1200dpi。インク滴のサイズは,3ピコリットルと10ピコリットルの2種類。それぞれの大きさに対応したノズルを備えている。同じ色目が続くところを高速に印刷したい場合はこの両方のサイズのノズルを使い,細かな表現が必要な部分には3ピコリットルのノズルだけを使う。これらの仕様は,同社のインクジェット・プリンタの最上位機種「Z65」と同じである。実際,プリンタ部分のエンジンはZ65とほぼ同じものを使っているという。

 スキャナのイメージ・センサーは,600×2400dpiのCCD。コピーは,25%~400%の拡大縮小が可能。紙焼き写真のコピーには,「フォトコピー」機能を専用に用意した。「紙焼き写真用の色テーブルを持っているため,銀塩写真に近い色を再現できる」(レックスマークインターナショナルゼネラル・マネージャーマーケティングの木下聡氏)。また,液晶画面に表示するメッセージを分かりやすくしたり,ボタン一つでスキャナの設定を可能にするなど,ユーザー・インタフェースを改善した。「使わない機能を多く搭載するよりも,それらをそぎ落として使いやすくし,価格を抑えた」(木下氏)。

 出荷開始は2003年3月8日。量販店のほか,テレビやカタログを使った通信販売などもする予定である。

(八木 玲子=日経バイト)

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