ソフトバンクBBは2003年1月27日,無線LANとADSLルーター機能を備えるIP電話機「BBフォンステーション」を発表した。同年2月から販売する。ソフトバンクBBとヤフーが提供するADSLサービス「Yahoo! BB 12M」に加入することで,IP電話と下り最大12Mビット/秒のADSLのサービスを受けることができる。IP電話のみの加入も可能。電話機の製造はシャープである。

 BBフォンステーションは,(1)下り最大12Mビット/秒のADSLモデム,(2)IEEE802.11b対応の無線LANルーター,(3)IP電話,(4)一般電話機(NTT回線接続用),(5)コードレス電話の親機--の機能を内蔵している。コードレス電話の子機が標準で1台付属しており,子機を合計で4台まで増設できる。

 親機と子機を使えば,それぞれが同時に別々の相手と通話できる。IP電話を2回線もしくはIP電話と固定電話の組み合わせとなる。IP電話で接続できない警察や消防,フリーダイヤルなどには固定電話経由で通話する。また,停電やネットワーク障害でIP電話が不通の場合も固定電話経由で受発信する。今後ユーザーへの割り当てが予定されているIP電話専用の「050」番号にも対応する。具体的には,親機と各子機に別々の050番号を割り当てて,個別に着信できるようにする。

 BBフォンステーションの価格は子機1台が付属して4万5800円。子機は1台当たり1万2800円で追加購入できる。レンタルの場合は,子機1台の場合で月額1600円になるという。レンタルでは,子機を追加するプランが用意されていない。

(市嶋 洋平=日経バイト)