シャープは2002年10月10日,軽量・薄型ノート機「Mebius MURAMASA」の新モデル「PC-MM1-H1W」を発表した。きょう体に最薄部で0.4mm厚のマグネシウム合金,ハード・ディスクに5mm厚の1.8型ハード・ディスクを採用するなどして,外形寸法を幅251mm×奥行206mm×高さ13.7mm~19.6mm,重さも950gに抑えた。10.4型液晶搭載のB5型ノート機として最薄・最軽量となる。価格はオープンだが,予想実売価格は17万円前後。同年10月26日に出荷開始する。

  クレイドルに装着したPC-MM1-H1Wを横から見 た状態
 常に持ち歩く使い方を想定しており,PDAのそれに似たクレイドルを添付する。クレイドルに本体を置くと充電できるだけでなく,USB2.0ポート経由でデスクトップ機と接続できる。このときPC-MM1-H1Wの内蔵ハード・ディスクをリムーバブル・ハード・ディスクとして見せる。PC-MM1-H1Wをユーザが起動する必要はない。ハード・ディスク全体がそのまま見える。オフィスや自宅のデスクトップ機などとデータを同期する手間を軽減できる。バックアップ用途にも使え,PC-MM1-H1Wのリカバリ・イメージを他のパソコンに保存するユーティリティを添付する。

 主な仕様は,CPUが867MHz動作のCrusoe TM5800,液晶ディスプレイが1024×768ドット表示の10.4型TFT,メモリは256Mバイト(増設不可),ハード・ディスクが15Gバイト。主なインタフェースは,100BASE-TX/10BASE-T対応のEthernetポート,IEEE802.11b対応の無線LAN,USB2.0×2,TYPE IIのPCカード・スロット×1。バッテリ駆動時間は3.2時間(JEITA測定法1.0による)。OSはWindows XP Home Edition。

(高橋 秀和=日経バイト)

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