トランスウエアは2002年5月30日,ノルウェーOpera Software社が開発したWebブラウザ「Opera 6.03 for Windows」の日本語版を発売した。Webサイトからのダウンロード販売となる。広告が表示される無償版と,4800円でライセンスを購入する有償版がある。有償版では広告は表示されない。旧版のライセンスを既に持っているユーザは,無料でアップグレードできる。日本語版以外の6.0x版のライセンスを持っているユーザも無償でアップグレードできるが,トランスウエアが提供するサポートは受けられない。なお,無償版と有償版で広告表示以外の差はない。

 同社は,日本語版Operaのベータ版として,2002年2月8日から6.01版を販売していた。6.03版が,正式版としては初めての日本語版となる。6.03版では,「キオスクモード」の機能が強化された。キオスクモードとは,図書館や空港などにあるような情報端末機器でOperaを使うための機能である。不特定多数のユーザが使うことを考慮し,操作できる機能に制限をつけるものだ。またこのほか,選択できるサーチ・エンジンにinfoseekを追加したり,メモリの使い方を最適化するなどの変更を加えた。

 6.02版の日本語化を見送ったのは,2002年5月27日にイスラエルのGreyMagic Software社が公表したセキュリティ・ホールがあったため。ローカルにあるファイルを読み出される欠陥で,6.03版で修正した。

(八木 玲子=日経バイト)