米Centillium Communications社は2002年5月22日,既存のADSLチップよりも高速で,長距離のチップを日本市場に向けて投入する,と発表した。チップに搭載する新しい技術を「eXtremeDSL」と名づけた。

 今回のチップを使うと,局舎からの距離が1.6km以内であれば10Mビット/秒以上で通信できるという。既存のチップでは8Mビット/秒が最高速度だった。また,限界距離もこれまでの5.5kmから7kmに延長できるという。

 同社によると「2002年9月頃にこのチップを搭載したモデムの出荷が始まる」。同社のチップを搭載したセンタ側モデムをイー・アクセスやNTT東西地域会社が採用していることを考えると,「10Mビット/秒」をうたったサービスが同時期に登場してくる可能性は高い。

(中道 理=日経バイト)