サン・マイクロシステムズは2002年5月16日,オフィス・スイート「StarSuite 6.0」を同年5月22日から出荷を開始すると発表した。米国などアジア圏以外では「StarOffice 6.0」の名称で販売する。

 ワープロの「Writer」,表計算の「Calc」,プレゼンテーションの「Impress」,描画ツールの「Draw」の四つのアプリケーションから成る。WindowsとLinux/Solarisで利用できる。StarSuite 6.0の特徴はMicrosoft Officeとの互換性を考慮していること。Office XPも含むMicrosft Officeの各アプリケーションのファイルを読み書きできる。また,Excelで使える関数はすべて実装し,動作を確認しているという。ただし,VBAのマクロは移行できない。StarBasicという独自のマクロ記述言語を使って別途作成する必要がある。

 ユニークなのはライセンスの形態である。メディアにはWindows版とLinux版が収録されている。そして,それぞれあわせて五つの環境までStarSuite 6.0をインストールできる。WindowsはXP Home Edition/Professional,2000 Professional,Me,98で利用できる。UNIXはSolaris 7以降,Linuxはカーネルのバージョンが2.2.13以降。一つのバイナリで日本語,英語,韓国語,中国語(簡体字/繁体字)の各言語に対応する。

 StarSuite 6.0には個人向けと企業向けの二つのパッケージがある。個人向けのパッケージはソースネクストが販売する。2002年6月21日に出荷を開始する。価格は1万3800円。企業向けのパッケージはサン・マイクロシステムズが販売する。150ユーザの場合は1ユーザ当たり7500円。1万ユーザの場合は3500円となる。出荷開始は同年5月22日。

 なお,ターボリナックスのLinuxディストリビューション「Turbolinux 8 Workstation」へのバンドルも発表した。同年5月31日より出荷を開始する。

(市嶋 洋平=日経バイト)