ウェブセンス・ジャパンは2002年3月19日,社員のWebアクセスを管理するソフト「Websense Enterprise v4.3.1」を同日より出荷開始すると発表した。従来製品に比べて,より細かいアクセス制御ができるようになったことが特徴である。

 Websense Enterpriseは,役職や時間帯によって社員のアクセスできるWebページを制限する製品。プロキシやファイアウォールなど他社のサーバ製品と連携して動作する。カテゴリ別に分けたURLリストを参照してWebページを制限する。リストは毎日更新し,インターネットから自動ダウンロードする。

 従来製品に比べて新たに(1)持ち時間制御,(2)ユーザからのフィードバックでURLリストを更新,の二つの機能が加わった。

 (1)の持ち時間制御機能では,ユーザがある特定のカテゴリのサイトにアクセスできるトータル時間を制御できる。例えば,オンライン・バンキングのサイトに1日20分間だけアクセスを許可するといったルールを適用できる。Webの私的利用であっても,時間を制限してアクセス許可することで,社員の生産性を向上できる可能性がある。

 (2)のフィードバックは,リストにないURLをカテゴリに加える機能である。社員が米Websenseの用意したURLリストにないURLをアクセスした場合,このURLが米Websenseに自動通知され,カテゴリ分けされリストに加えられる。この機能を使用するかはシステム管理者が決定できる。

 製品はすべて代理店を通じて販売する。価格はオープン。対象OSはWindows NT 4.0/2000,Linux。年間契約の形式を採り,5000ユーザの契約で1ユーザ当たり1600円前後になるという。

(中道 理=日経バイト)