米Intel社は2002年2月27日,新型CPU「Banias」(開発コード名)の評価ボードをデモンストレーションした。同社が米国サンフランシスコで開催している「Intel Developer Forum 2002 Spring」で,Anand Chandrasekher副社長の基調講演で披露した。Baniasは同社がノート・パソコン専用に開発を進めているCPUで,低消費電力と高性能を両立することを目指している。出荷開始は2003年前半の予定。

 評価ボードはBanias用のチップセット「Odem」(開発コード名)を搭載していた。ただし,Baniasチップはまだないため,デモではCPUとしてモバイルPentium 4 -Mを使って動作させていた。

 2003年前半のBanias登場後も,しばらくは従来製品のモバイルPentium III/4 -Mは並存する。数年かけてBaniasに置き換わる見込みだという。

(大森 敏行=日経バイト)