米Network Associates社の一般消費者向け部門であるMcAfeeは2002年1月8日,米Macromedia社が開発したマルチメディア用ファイル形式「Shockwave Flash」のファイル(拡張子はSWF)に感染するウイルス「SWF/LFM.926」をWeb上で報告した。スタンドアロンのFlash Playerで感染ファイルを再生すると,同ウイルスに感染する。ただ,ブラウザのFlashプラグイン経由では感染しないため,McAfeeは危険度を「低」としている。

 具体的には,ローカルで感染ファイルを再生すると,ウイルスがWindowsのシステム・ファイル「CMD.EXE」と「DEBUG.EXE」を利用して,「V.COM」というファイルを生成し実行する。COMファイルを生成するShockwave Flashの「ActionScriptting」という機能を利用する。このV.COMはカレント・ディレクトリにある他のSWFファイルに感染し,修復不能にする。

 CMD.EXEはWindows NT/2000/XPにしかないため,このウイルスはWindows 95/98/Meには感染しない。