2001年11月27日,日本IBMはPCサーバの新製品「IBM eSERVER xSeries 360」を発表した。12月下旬から出荷開始する。価格は未定。Intelの最新プロセサ「Xeon Processor MP」(開発コード名Foster)をIntelの発表前に搭載した。このプロセサの概要は2001年8月に米国サンノゼで開催されたIntel Developer Forum Fall 2001で公表された。Intelは2002年の第1四半期に正式発表する予定である。

 eSERVER xSeries 360は4CPUのSMP機。プロセサの周波数は1.5GHzまたは1.6GHz。チップセットはIBMが開発した「IBM XA-32」を採用した。主記憶にはDDR(Double Data Rate)SDRAMを採用した。容量は標準で2Gバイト,最大8Gバイト。36.4GバイトのUltra160 SCSI対応ハード・ディスクを二つ搭載する。PCIスロットは64ビット/66MHz対応スロットを一つ,100MHz/64ビットと133MHz/64ビットの両方に対応するスロットを二つ備える。きょう体は厚さ3Uのラックマウント型。対応OSはWindows 2000 Server/Advanced Server,Windows NT 4.0 Server,NetWare 5.1J(SP2),Red Hat Linux 7.1。

 Xeon Processor MPの最大の特徴は,最新の高速化機構である「Hyper-Threading」を搭載している点。一つのプロセサを論理的に二つに見せる技術である(詳細はインテル,一つのCPUを論理的に2個のCPUとして実行する高速化技術「Hyper-Threading」を実機でデモを参照)。IntelはHyper-Threadingの採用により,最大で30%程度の性能向上が見込めるとしている。eSERVER xSeries 360ではWindows 2000 Server/Advanced Server使用時にHyper-Threadingが有効になる。