メルコは2001年11月1日,企業向けネットワーク機器としてレイヤ3スイッチ「LSM-L3-24」と,無線LANアクセス・ポイント「WLM-L11G」をそれぞれ12月中旬と下旬に出荷すると発表した。同社では,今回の製品を機に法人向けネットワーク機器市場に本格参入する。

 LSM-L3-24は,10BASE-T/100BASE-TX対応のEthernetポートを24基備えたレイヤ3スイッチ。全ポートにストレートとクロスのケーブルを接続できる。オプションの拡張モジュールにより1000BASE-SX/LXにも対応しており,2ポートまで増設できる。IPアドレスによるルーティングを専用ハードウェアで処理するため,ワイヤ・スピードでのルーティングが可能になったという。

 ルーティング・プロトコルとしてはRIP v1/v2に対応。現時点ではOSPFには未対応だが,ファームウェアのバージョンアップで対応する予定という。静的ルーティングにも対応している。管理可能なアドレス数は,レイヤ2(MACアドレス)が最大3万2768件,レイヤ3(IPアドレス)が最大6万5536件である。仮想LAN(VLAN)も可能で,最大256グループまで構築できる。接続ポートによってグループを分けるポートVLAN,Ethernetフレームに追加したタグ・フィールドでグループ分けするタグVLAN,複数のグループ属するホストを設定できるマルチプルVLANの3方式に対応した。

 付属の取付金具により,19インチのラックにマウントすることもできる。外形寸法は,440(W)×330(D)×64(H)mmで,重量は4kg。価格は,17万8000円。

 一方のWLM-L11Gは同社の従来製品と異なり,管理/セキュリティ機能を重視したIEEE802.11bに対応した無線LANアクセス・ポイント。複数のアクセス・ポイントに対してリモートから設定/管理できるほか,SNMPにも対応している。管理用アプリケーション・ソフトから状況や構成情報の取得,生涯やトラフィックの監視ができる。認証機構としてRADIUSに対応しており,暗号化機能は40ビットと128ビットのWEPをサポートした。

 また,アクセス・ポイント間の通信機能であるWDS(Wireless Distribution System)にも対応。LANケーブルをからの電源供給機構であるPoE(Power over Ethernet)には,オプション・モジュールにより対応する予定としている。

 有線LAN部は,10BASE-T/100BASE-TX対応のEthernetポートを4ポート備えている。外形寸法は195(W)×55(D)×155(H)mmで,重量は800g。価格は9万8000円。

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