米Sun Microsystems社は2001年10月2日,Linuxユーザ待望のマルチプラットフォーム対応オフィス・スイート「StarSuite 6.0」のベータ版を公開した。正式版は2002年前半に公開する予定。なおStarSuiteという名称は日本,韓国,中国といったアジア版に与えられ,米国ではこれまで通り「StarOffice 6.0」という名称になる。

 StarSuite 6.0はワープロ・ソフトの「StarSuite Writer」,表計算ソフトの「StarSuite Calc」,プレゼンテーション・ソフトの「StarSuite Impress」,描画ソフトの「StarSuite Draw」から成る。ユーザ・インタフェースはMicrosoft Officeに似ており,Officeユーザであれば違和感なく利用できる。またWindows版では,OLEを利用して埋め込んだコンポーネントの編集機能も備える。基本とするデータ形式はすべてXMLに統一した。

 StarSuiteはこれまで登場してきたLinuxで利用可能なオフィス・スイートのなかでは,Microsoft Officeとの互換性が高いことから,欧米では多く利用されてきた。しかし日本語対応が遅れていたため,国内ユーザにとっては待望のベータ版公開となった格好だ。

 StarSuiteはオープン・ソースのプロジェクト「OpenOffice」の成果を元に,国際化や地域化,印刷機能などを強化した。対応するOSはWindows,Linux,Solaris。OpenOfficeではMac OS Xにも対応している。

(北郷 達郎=日経バイト)