サン・マイクロシステムズは,開発ツールSun Java Studio Creator(写真)を国内出荷開始した。同社オンライン・ストアで購入可能である。価格は1万1000円(税別),Sun Developer Network Standardへの1年間のアクセス権が付属する。データベース連携機能を備えたWebアプリケーションを短い開発期間で構築する用途を想定した開発ツールである。
Creatorの技術的なポイントは,大きく3点ある。(1)JSF(JavaServer Faces)によるコンポーネント・べースのWebユーザー・インタフェース開発,(2)JDBC Rowsetに基づくデータベース連携機能,(3)Webサービス・クライアントの開発機能である。Creatorの特色は,JSF,JDBC Rowset,Webサービスという最新のJava標準技術を駆使するWebアプリケーションを,現段階で最も簡単な開発手順で作れるツールだという点である。
NetBeansプラットフォームの上に,JSFに基づくビジュアル・エディタ,JDBC Rowsetに対応したSQLクエリー・エディタなどを搭載する。開発,ビルド,配備,デバッグという一連の開発サイクルをIDE(統合開発環境)の中から繰り返し実行できる。
Creatorのパッケージには,アプリケーション・サーバーとしてSun Java System Application Server Platform Edition8.0が付属する。JSFをサポートした最初の商用製品で,サポートがないことを除けば機能制限はなく実運用に適用可能なバージョンである。付属するデータベース管理システムはPointBaseの開発版。Creatorのパッケージと,データベース管理システムとがあれば,Webアプリケーションを構築・運用が可能ということになる。
JSFをサポートする開発ツールは,他にIBM WebSphere Studio,Borland JBuilder2005がある。Creatorはそれらと比べても低価格でシンプルな作りである(このほかOracle JDeveloper10gはJSFを間接的にサポートしている)。JSFによるWebアプリケーション開発が今後の本流となると見るなら,Creatorは評価に値するツールといえる。米Sun MicrosystemsはこのCreatorを短い教育期間で使える初級ツールと位置づけているが,経験を積んだ開発者がWebアプリケーションを短い開発サイクルで作っていくような用途にも適用可能と思われる。
対応OSは,Windows(Winodws2000SP4とWindows XP SP1a以降),Linux(Java Desktop System Release 2,Red Hat Enterprise Linux 2.1),Solaris9 4/04(SPARC版,x86 版),Mac OS X 10.3.4の各種。
(星 暁雄=日経BP Javaプロジェクト)
●サン・マイクロシステムズのCreatorサイト
http://jp.sun.com/jscreator/