4月8日(日本時間では4月9日)から,新技術JSF(JavaServer Faces)対応ビジュアルWebアプリケーション開発ツールSun Java Studio Creator(コード名Project RAVE)のEarly Access版が,米Sun Microsystems社のWebサイトからダウンロード可能となった(写真)。Early Access版(EA,早期提供するベータ版)であることを承認して登録すれば,誰でもダウンロードできる。

 Sun Java Studio Creatorは,JSF対応の開発ツールとしてSunが新たに開発した製品。汎用のJava開発ツールではなく,企業ユーザーが,自力でWebアプリケーションを短時間で構築する用途を想定して機能を絞った。企業内にすでに存在する情報システムから取得した情報を,簡易型の開発環境でWebアプリケーションとして取り出せるようにすることを主目的としたツールである。

 そのポイントは,Webアプリケーション開発を簡素化するJSFと,データベース・アクセスを簡素化するJDBC Rowsetにある。JSFでは,HTMLよりも高機能なユーザー・インタフェース用コンポーネントを定義して,それを組み合わせてイベント・ドリブン型のアプリケーションを開発できる。つまり,Visual Basicライクな開発環境で,Webアプリケーションを開発できる。

 Windows版,Solaris SPARC版,Linux版がある。ダウンロード・ファイルのサイズは,Windows版が136.97Mバイト,Solaris SPARC版が149.47Mバイト,Linux版が144.50Mバイトなど。

 なお,Sun Java Studio Creatorの正式版は,有償の製品として発売予定である。発売時期,価格については,「日本国内では,この夏に,非常に安い価格で」(サン・マイクロシステムズ)としている。

(星 暁雄=日経BP Javaプロジェクト)