発売日の6月16日まで後9日である。もう編集作業は終わっていないといけないのであるが、まだ継続中である。

6月4日(金曜)
5時30分:起床。
7時40分:出社。最後の原稿の仕上げ。
11時30分:完成し出稿。
13時:校正紙の山と格闘を開始。今日中にすべてを終える予定。
23時30分:どうしても2本ほど校正が終わらないので前後策を制作責任者と相談。
23時40分:あるデザインの修整について記者と議論。しかし会話が成立せず。どういうことかというと、記者の説明がなかなか理解できない。一週間の疲れがついに頭に来たと思われる。何度も聞き返してようやく分かった。記者にとっては迷惑な話である。とにかく帰って寝たほうがよいと判断。
24時:退社。通常の終電がもうなくなったので、車に乗って東京駅まで行き、別な電車に乗って帰宅。

6月5日(土曜)
午前中:所用で外出。原稿とは無縁の仕事、といって個人的な用でもない。
午後:部屋の掃除。ここで奇怪なことが起きる。インターネット書店で注文し、前日4日に届いた、ある本が消失した。掃除がてら探したが出てこない。新雑誌の巻頭に掲載すべく書いた文の中で、この本を引用した。厳密にいうと、この本に書かれているという話を孫引きした。確認のため、本を取り寄せたのだが、消えてしまったのでは話にならない。しかし午前中ぱらぱらと見ていた本が消えるということはあるのだろうか。ちなみに部屋はすごく片づけてあり、本が校正紙の山に埋もれるといったことはありえない。
夜:再び所用で外出。帰宅後、本を探すがやはりない。
11時30分:寝る。

6月6日(日曜)
9時:起床。久々に9時間も寝たのでかえって起きづらい。また本を探す。ない。文庫本なのだが、どうして消えるのか。ついに家族全員に聞く。全員知らないと答える。
11時:書店へ行く。消えた文庫本があったのでやむをえず買う。760円。
13時:食後に部屋の棚を見て驚く。消えた本がある。本があったのは、ノートパソコンを置いておく場所である。その本の上にノートパソコンを載せてしまったので、気が付かなかったのか。そんなはずはない。5日の夜、ノートパソコンを使った。パソコンを持ち上げて運んだわけで、その下に本があれば絶対気付く。寝る前にパソコンはもとの場所に戻さなかった。その上で部屋の中のあちこちを探したのであり、棚の上にあったのであれば必ず必ず目に入るはずだ。あまり不思議なので、長男と次男に本を見せ、「絶対叱らないから、この本を隠さなかったかどうか話しなさい」と迫ってしまった。二人とも誓って、そんな本は知らないという。まったく不思議である。ひょっとしてまだ頭がおかしいのかもしれない。
16時:私用で外出。
19時:帰宅。
21時:私用の長電話。
22時:ようやく仕事を開始。デザイン会社と連絡。
24時:いよいよ校正紙の最終確認を開始。例の本を読んで関連するところを確認。しかし一晩たってまた消えるのではないか。それでも、もう一冊あるから大丈夫であろう。