英Airspan NetworksとYOZANは,YOZANが2005年12月より東京で開始するWiMAX対応無線通信サービスへの機器供給について,契約規模を約500万ドル拡大した。両社が米国時間8月19日に明らかにしたもの。これにより,契約規模は合計1670万ドルになった。

 YOZANはWiMAXサービス提供に向け,Airspan社から対応機器の供給を受ける契約を結んでいた。契約規模を拡大したことで,サービス提供地域を広げることができる。

 Airspan社は,ソフトウエアでアップグレード可能な無線通信技術を備える基地局「MicroMAX-SDR」や,ユーザー宅に設置して基地局との通信を行う顧客宅内装置(CPE)「EasyST」を提供する。機器供給は2005年第4四半期に始める予定。

 「当社は日本で初めて大規模な高速無線通信ネットワークを構築し,2005年12月にサービスを開始する。紛れもなくAirspan社がWiMAX機器のトップ・ベンダーであるので,同社からの機器供給を選択した」(YOZAN代表取締役社長の高取直氏)

 なおYOZANの発表資料(PDF形式)によると,同社は4.9GHz帯でサービスを開始する予定という。

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[発表資料(PDF)]