米Secure Computingは,ネットワーク・セキュリティ技術を手掛ける米CyberGuardを買収することで最終的な合意に達した。同社が米国時間8月18日に発表した。買収総額は,およそ2億9500万ドル相当。Secure Computing社は,CyberGuard社のすべての発行済み株式を獲得する。買収は,両社株主の承認とその他の手続きを経て年内に完了する予定。

 最終的な合意のもと,Secure Computing社は,CyberGuard社の普通株1株に対して自社株0.5株を発行するとともに2.73ドルの現金を支払う。Secure Computing社は,CyberGuard社の株主に対しておよそ1650万株を発行することになる。これは,手続き完了後のSecure Computing社発行済み株式のおよそ28%に相当する。今回の買収では,米Warburg PincusがSecure Computing社に対してワラント付き転換優先株として7000万ドルの投資を行う。

 買収に伴い,CyberGuard社の取締役会の現役員であるRichard L. Scott氏がSecure Computing社の取締役会に加わる。

 買収により,Secure Computing社は開発リソースの拡充を狙う。また,両社を合わせると世界90カ国で従業員680人,顧客1万7000社,再販業者は1000社となり,相互の製品をクロス販売するチャンスも広がると説明。買収完了後には,統合型脅威管理とコンテンツ管理セキュリティ市場向け製品とソリューションの開発が促進されるとしている。

 両社は,米Cisco Systems,米Network Appliance,米Dell,米AT&T,米Citrixといった大手企業ともOEM,チャネル・パートナ関係にある。手続き完了後にも引き続きこうした関係の拡充を図るという。

 前年7月,CyberGuard社は,Secure Computing社に対して買収提案を行っていたが成功しなかった。

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