米Googleは1415万9265株のClass A普通株を新たに公開する計画である。同社は米証券取引委員会(SEC)に登録申請書を提出したことを,米国時間8月18日に発表した。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,現在の市場価格である1株当たり約285ドルを基準として,総額41億ドル強を調達する見通し。調達資金は,「設備投資などの一般用途のほか,補完的事業や技術および資産の買収にあてる」(Google社)としている。

 同社は2004年8月19日に新規株式公開(IPO)を実施(関連記事)。売り出し価格は1株当たり85ドルで,約17億ドルを調達した。

 なおGoogle社は,検索広告における商標権に関して保険会社の米GEICOと争っていたが,「裁判所が当社の正当性を認めた」とする主張を,8月17日にブログに掲載した。「GEICO社の言い分が認められたような報道がされているが,実際にはその逆だ」(Google社副社長兼法務顧問のDavid Drummond氏)

 Google社によれば,裁判所は昨年12月に,「広告表示のキーワードとして『GEICO』を利用するのは消費者のあいだに混乱を招くいう主張をGEICO社は証明できていない」とする判断を口頭で述べ,今年の8月初頭に書面で判断理由を説明した。判事は,テキスト広告での「GEICO」の使用は混乱を招きかねないとしながらも,「当社の責任については決定を下していない」(Google社)。

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[発表資料(株式公開に関するプレス・リリース)]
[発表資料(商標権訴訟の判決に関するブログ記事)]