米In-Statが米消費者に対して行った調査の結果を米国時間8月17日に発表した。その結果,家庭において無線LANが普及してきたが,多くの消費者は家電とのネットワーキングの可能性について理解していないことが明らかになった。

 調査の結果,すでにネットワークを導入している家庭ではEthernetとWi-Fiの割り合いがほぼ半分ずつであったのに対し,これから導入を計画している家庭の大半はWi-Fiネットワークの導入を予定していることが分かった。しかし,対象となった640人の回答者は,もっとも興味のあるWi-Fi接続の用途として,家電よりもデータ・ネットワーキングを選択している。

 同社アナリストのNorm Bogen氏は,「家電ベンダーは,Wi-Fiに関して消費者を啓蒙し,Wi-Fiはデータ・ネットワーキングの技術だという認識を改めさせる課題を抱えている。家電におけるWi-Fi接続性が消費者にもたらす利点は大きく,In-Stat社では,同部門がこの先5年間で重要な市場部門になると考えている」とコメントしている。

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