カリフォルニア州サンフランシスコ市/郡政府が,市内全域で無線ブロードバンド接続サービスを展開する計画について,情報および意見の提供を求める依頼書(RFI/C:Request for Information and Comments)を米国時間8月16日に発行した。関連ベンダー,サービス・プロバイダ,非営利組織,コミュニティ団体などからの情報提供を受け付ける。

 このRFI/Cは,市内に無線ブロードバンド接続サービスを展開するサンフランシスコ市の取り組み「San Francisco TechConnect」の一環として行う。サンフランシスコ市政府は,電気通信/情報サービス局(DTIS)とサンフランシスコ公共施設委員会(SFPUC)の指針に従い,サービス導入に向けて複数の案を検討している。

 現在のところ,RFI/Cには(1)市の公共サービスとして提供,(2)SFPUCによる運営,(3)官民協業,(4)低価格なユニバーサル・サービスを実現可能なほかの手段という4案が掲載されているが,「4案だけに限ってはいない」(サンフランシスコ市)。

 採用する無線通信方式は,「対応装置が普及しており,標準化されていて,低コストで導入しやすい」(同市)ことから,IEEE802.11b/g(Wi-Fi)になる予定。

 今後の日程は以下の通り。

・8月31日:事前会議の開催
・9月7日:RFI/Cに対する質問の締め切り
・9月14日:質問に対するサンフランシスコ市からの回答
・9月28日:情報/意見提供の締め切り

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[発表資料(PDF形式)]