米JBossは,プロプライエタリ製品から同社のJavaアプリケーション・サーバー「JBoss Application Server(AS)」への移行促進を図るプログラム「JBoss Migration Program」を,米国時間8月16日に発表した。企業がJBoss AS対応アプリケーションに移行して,オープンソースのメリットを得られるよう,査定および導入の標準化手段を提供する。

 米メディアの報道(internetnews.com)によると,同プログラムは主に次の3要素から成る。1)移行のための要件を分析する査定,2)ITスタッフやJBoss社のコンサルタントおよび認定システム・インテグレータによる移行実施,3)設定やアップデートなどを含むプロフェッショナル・サポート。

 「JBoss Migration Assessment」では,顧客の環境を査定し,移行プロセスを効率的に進められるようにする。顧客に合わせたサポート・ツール,社内管理者および開発者向けトレーニング教材なども用意し,「プロセスの全行程を通じた生産性維持を支援する」(同社)。

 JBoss Migration Assessmentは,プロフェッショナル・サポート・サービス「JBoss Professional Support」の一部として利用可能。JBoss Migration Programの各種サービスは,JBoss社および認定システム・インテグレータが提供する。

 ちなみにJBoss社が現在JBoss ASを使用している顧客3061社を対象に調査したところ,41.4%(1267社)はプロプライエタリ製品から切り替えた企業で,そのうち22.9%(290社)は5件以上のアプリケーションをJBoss AS向けに移行済みである。また,米CitiStreetは,「米BEA Systemsの『WebLogic』のライセンス料とサポート費用に納得がいかなかったので」(CitiStreet社CIOのBarry Strasnick氏),最近JBoss ASに移行したという。

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