米Macromediaは米国時間8月8日に,Webデザインおよび開発向けスイート「Macromedia Studio 8」を発表した。Webサイト/アプリケーション構築ツール「Dreamweaver」,Webサイト作成のオーサリング環境「Flash Professional」,Webグラフィック編集ソフトウエア「Fireworks」で構成する。「Webサイト,インタラクティブ・メディア,モバイル・コンテンツの作成における表現力と効率化を向上し,ワークフローを簡素化する」(同社)としている。

 Macromedia Studio 8では,同スイートで作成したWebサイトを能率的に維持するためのツール「Contribute 3」および「FlashPaper 2」が付属する。Contribute 3は,Webサイトに影響を及ぼすことなく,コンテンツを変更または更新できるようにする。FlashPaper 2は,各種タイプのファイルをWeb向けのPDFあるいはSWFファイルに統合することが可能。

 そのほか,同スイートは,高画質ビデオをWebサイトで公開するためのビデオ・エンコーディング・ツールを備える。

 各アプリケーションの主な特徴は以下の通り。

・Dreamweaver 8:CSS(Cascading Style Sheet)レイアウト機能を強化し,ドラッグ・アンド・ドロップ操作によるXMLデータ統合などを簡素化。XMLおよびXSLTに対応したコード・ヒント機能を向上した。

・Flash Professional 8:グラフィックのパフォーマンス向上を図り,新たな特殊効果やアニメーション・コントロール,Flash Video機能,ワークフロー統合機能などを追加。

・Fireworks 8:インタラクティブなCSSスタイルのポップアップ・メニューを作成可能。25種類以上のブレンド・モードを新たに追加した。

 Macromedia Studio 8は9月に出荷を開始し,その後,ドイツ語,フランス語,日本語,スペイン語,イタリア語,韓国語,中国語(繁体字/簡体字)バージョンをリリースする。価格は製品版が999ドル,アップグレード版が399ドル。教育機関,行政機関,および大量購入向けの価格プランも用意する。

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