米Time WarnerのAmerica Online（AOL）は米国時間8月8日，モバイル機器関連技術を手がける非公開企業の米Wildseedを買収したことを発表した。買収金額など詳しい取引条件については明らかにしていない。
2000年に設立されたWildseed社は，携帯電話機の着せ替え用プレート「SmartSkin」の開発で知られている。同インタラクティブ・アクセサリは，「Curitel Identity」ハンドセットなどで利用可能で，携帯電話機の外装だけでなく，着信メロディや待ち受け画面といったコンテンツも一括して替えることができる。
同社は，着せ替え可能なユーザー・インタフェースのほかにも，「Game Boy Advanced」ゲーム，MP3，ビデオ再生，リモート機器管理などに対応する，Linuxベースのモバイル向けOSも手がけている。
AOL社は，AOL Mobile事業，同社子会社のTegic Communications，Wildseed社を統合し，AOL Wirelessグループを拡大する。まだワイヤレス分野への投資も強化する。
Wildseed社の社員は，AOL社のシアトル・オフィスに移管する。また，Wildseed社CEOのEric Engstrom氏が，AOL Wireless部門Wireless Products担当副社長に就任する。
AOL社Digital Services部門担当社長兼CTOのJohn McKinley氏は，「データ関連のモバイル技術は，今まさに一般への普及が始まりつつある。Tegic社とWildseed社の技術により，キャリアやOEMのパートナ企業に革新的で多機能なモバイル機能を提供できるようになる」と説明している。
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