米Yahoo!は,オンライン広告のインプレッションを測定して報告する新しいプラットフォームを米国時間8月8日に発表した。同社によれば,独自の測定/報告技術を採用したプラットフォームにより,これまでよりも正確にインプレッションを測定できるという。

 同プラットフォームは,実際にページに表示された広告のインプレッションのカウントと報告を行う。ポップアップ遮断を設定しているユーザーのブラウザで表示されなかった場合などにはカウントされない。そのため,広告がユーザーのブラウザに届いていることを保証でき,報告の誤差を最小限に抑えられるという。現在採用されている多くの測定方法では,インプレッションの測定をサーバーから送信した回数でカウントしている。

 同社は,まず米国で導入を開始し,2006年初旬に同社グローバル・ネットワークに採用の拡大を計画している。

 Yahoo!社は,インターネット広告の標準策定団体であるInteractive Advertising Bureau(IAB)が設置する広告インプレッション測定タスク・フォースの議長を務めている。同グループは,広告インプレッション測定の新しい標準を策定している。同社は,同プラットフォームが,新しい標準を率先して採用したと説明している。

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