米Microsoftが米国時間8月4日に,8月9日実施予定の月例セキュリティ・アップデートに関する情報を発表した。重要度「緊急(Critical)」のものを含む計6件のセキュリティ・アップデートを行うほか,パソコンからウイルスやワームなどを駆除するツール「Microsoft Windows Malicious Software Removal Tool」の新版も提供する。

 事前に情報を提供する理由について,Microsoft社は「複数あるセキュリティ・アップデートの適用を,より効率よく実施してもらうため」と説明する。

 6件のセキュリティ・アップデートで最も高い重要度は緊急レベル。適用後にパソコンを再起動する必要がある。これらアップデートの情報は,セキュリティ設定検査ツール「Microsoft Baseline Security Analyzer(MBSA)」で取得できる。

 Microsoft Windows Malicious Software Removal Toolは,同社が無償提供しているマルウエア駆除ツール。「Windows Update(WU)」「Microsoft Update(MU)」「Windows Server Update Services(WSUS)」といったアップデート機能経由で入手可能。同社のWebサイト「Download Center」でもダウンロードできる。ただし,「Software Update Services(SUS)」では配布しない。

 また同社はWU,MU,WSUS,SUS自体についても,「優先度が高くなく,セキュリティ対策とは異なる」(同社)アップデートを行う。

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