米Greenplum,米JasperSoft,米Kinetic Networksは米国時間8月3日に,オープンソースのビジネス・インテリジェンス(BI)開発スタックを発表した。データ・ウエアハウジングや解析ツールの構築を簡素化する。BI向けオープンソース・プロジェクト「Bizgres Project」を通じて利用可能。
Bizgresは,Greenplum社が中心となって2005年4月に立ち上げたプロジェクトで,オープンソースのPostgreSQLデータベースを基盤としたBIプラットフォームの普及促進を目的としている。大容量データ・ウエアハウジングに不可欠なテーブル・パーティショニングをサポートする。
今回発表したスタックは,Kinetic Networks社のETL(抽出/変換/書き出し)技術,JasperSoft社のレポーティング・システム,Bizgresデータ・ウエアハウジング・データベースを組み合わせる。Webサーバーのログを自動的に収集および解析して,各種レポートを配信することが可能。
米Quandt Analyticsの調査アナリスト,Stacey Quandt氏は,「企業向けオープンソースBIの成功は,各種ツールの統合が鍵を握っている。今回の3社の協力は,BI分野におけるLAMP(Linux,Apache,MySQL,PHP)のような存在の登場を示している」と述べた。
新たなレポート機能とETL機能はBizgresバージョン0.7に組み込む。Bizgresバージョン0.7は,BizgresプロジェクトのWebサイトまたはGreenplum社のWebサイトから入手可能。また,3社が作成したサンプル・アプリケーション「Bizgres Clickstream」をBizgresプロジェクトのWebサイトでダウンロード配布している。
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