米Yahoo!は,Webサイト運営者向けセルフサービス・プラットフォーム「Yahoo! Publisher Network」(ベータ版)の対象を中小規模のWebサイト運営者にも広げる。Yahoo!社が米国時間8月3日に明らかにしたもの。現時点では,招待された米国内のWebサイト運営者のみが利用できる。

 オンライン登録を済ませると,同社の各種広告サービスを利用できるほか,ネットワーク連携機能を持つコンテンツや製品にアクセス可能となる。第一弾の広告サービスとして,同社は文脈型リンク掲載機能「Content Match」(ベータ版)を提供する。同機能により,Webサイト運営者は自分のWebサイトに文脈と関連性のあるリンク一覧を設け,増収に繋げられるという。

 Yahoo! Publisher Networkでは,検索ツール「Y!Q」と,RSSおよびAtomフィードを「My Yahoo!」に追加する「Add to My Yahoo!」機能も利用可能とする。Add to My Yahoo!を使用すれば,Webサイト運営者はコンテンツ更新情報をRSSで配信することができる。

 同社は,Webページの内容をユーザー用個人ページ「My Web Yahoo!」に保存可能とする「Save to My Web」機能も提供する予定だ。さらに,Y!QとRSSフィードを使った広告サービスの試験運用も実施していく。

 Yahoo! Publisher Networkは第1段階のベータ期間が完了した後,2005年中にベータ運用対象者の枠を広げる。

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