オープンソース・ソフトウエア向けサポート・サービスを手がける米SpikeSourceと,米Intel,米O'ReillyのCodeZoo,米カーネギーメロン大学が,オープンソース・ソフトウエアの格付けモデル「Business Readiness Ratings(BRR)」を提案した。オープンかつ標準化された手法で,企業や開発者などのコミュニティ全体がオープンソース・ソフトウエアを評価できるようにすることが狙い。

 米メディアの報道(InfoWorld)の報道によると,BRRは,カーネギーメロン大学ウエスト・キャンパスのオープンソース調査センター(COSI:Center for Open Source Investigation)が発案したもので,SpikeSource社やIntel社が共同スポンサを務める。

 BRRは,目当てのオープンソース・ソフトウエアが導入に適しているかを判断するための「偏見のない信頼できるソース」を企業に提供する。開発者は,ニーズに最も合ったオープンソース・ソフトウエアを特定し,その情報をコミュニティと共有できる。「オープンソース・ソフトウエアの普及を促進し,企業導入に向けたソフトウエア開発を支援する」としている。

 BRRでは,SourceForge,CodeHaus,Tigris,Java.net,Open Symphonyなどで進められている10万以上のオープンソース・プロジェクトを対象とする。「ファクショナリティ(ユーザー要件を満たす機能)」「ユーザビリティ(UIをはじめ,インストール/設定/保守のしやすさなど)」「クオリティ(設計/コード/テストの質)」のほか,「セキュリティ」「パフォーマンス」「サポート」などの12カテゴリについて5段階の評価を行う。

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[BRRのWebサイト]