フランスのBusiness Objectsが米MicroStrategyを相手取って起こしていた特許侵害訴訟で,カリフォルニア州北部連邦地方裁判所はBusiness Objects社の主張を退けた。MicroStrategy社が米国時間7月28日に明らかにしたもの。

 Business Objects社は2001年10月に,MicroStrategy社が同社の特許を侵害しているとして提訴。1億ドル超の損害賠償などを求めていた。問題としている特許の米国特許番号は「5,555,403」で,タイトルは「Relational Database Access System Using Semantically Dynamic Objects」。1991年11月27日に申請し,1996年9月10日に成立した。リレーショナル・データベースのアクセスにセマンティック・オブジェクトを用いるシステムおよび手法に関するもの。

 MicroStrategy社によると,裁判所は7月26日に発した覚書意見および指令で,MicroStrategy社の製品が「Business Objects社が主張する発明より精度の高い手法を用いてクエリーを生成している」との見解を記している。裁判所は,「多数の重要かつ重大が相違点があることから」,MicroStrategy社の製品がBusiness Objects社の403特許を侵害していないとするサマリー・ジャッジメント(正式事実審理を経ない判決)を下したという。

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