米McAfeeは米国時間7月28日に,2005年第2四半期の決算を発表した。売上高は2億4500万ドルで,前年同期比32%増加した。会計原則(GAAP)ベースの純利益は4200万ドル(希薄化後の1株当たり利益は25セント)で,前年同期の1000万ドル(同6セント)から増益となった。

 なお業績比較の目的のため,売上高には,2004年に売却したMagic and Sniffer事業,および2005年4月に売却したMcAfee Research事業は含まない。

 当期の世界受注高は,前年同期と比べ19%伸びた。非GAAPベースの純利益は5200万ドル(希薄化後の1株当たり利益は31セント)。

 当期は,あらゆる地域で2ケタ成長を遂げた。各地域の前年同期比成長率は,北米が28%,EMEA(欧州/中東/アフリカ)が20%,日本を除くアジア太平洋が53%,日本が117%,中南米が83%だった。

 消費者向け事業の売上高は前年同期比69%増の1億1600万ドル。オンライン消費者向けサービスの収入は同90%成長した。同サービスは当期に210万人の新規ユーザーを獲得し,累計のユニーク・ユーザー数は1310万人を超えた。

 同社は今後の見通しについても明らかにした。2005年第3四半期の売上高は2億2500万~2億4500万ドル,非GAAPベースの1株当たり利益は28セント前後と予測する。2005年通期の売上高は9億8000万~10億ドル,非GAAPベースの1株当たり利益は1ドル20セント~1ドル25セントの範囲を見込んでいる。

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