米Symantecが,2006会計年度第1四半期(2005年4~6月期)の決算を米国時間7月28日に発表した。売上高は7億ドルで,前年同期の5億5700万ドルと比べて26%の増加。会計原則(GAAP)ベースの純利益は1億9900万ドル(1株当たり利益は27セント)で,前年同期の1億1700万ドル(同16セント)から増益となった。

 非GAAPベースの純利益は1億9900万ドル(1株当たり利益は27セント)。前年同期は1億2800万ドル(同18セント)に対して50%増えた。なお非GAAPベースの純利益は,米VERITAS Softwareの買収に関する費用などを除外している。

 売上高を事業別にみると,世界企業向け事業が前年同期と比べて23%成長し,総売上高の49%を占めた。企業向けセキュリティ部門は同26%増,企業向け管理部門は同10%増,サービス部門は同85%増だった。消費者向け事業は同23%増収し,総売上高に対するシェアは51%となった。

 米国外における売上高は前年同期に比べ27%増加し,総売上高の51%を占めた。地域別の売上高は,米大陸が前年同期比25%増,欧州/中東/アフリカ(EMEA)が同28%増,日本を含むアジア太平洋地域が同22%増だった。

 なお,当期の決算にはVERITAS社の業績を含めていない。VERITAS社単独の売上高は5億2900万ドル(前年同期比9%増)だった。

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