米Jupitermediaの一部門であるJupiterResearchが,旅行に関する消費者のオンライン活用について調査した結果を米国時間7月27日に発表した。それによると,チケットの購入やホテルの予約など,オンラインで旅行関連の購買を行った消費者(オンライン旅行消費者)は,複数のWebサイトを閲覧して料金を比較したという。比較のために訪問したWebサイトの数は,航空チケットが平均3.2カ所,宿泊料金が平均3.0カ所だった。

 オンライン旅行消費者の37%は,旅行の下調べ作業を楽しんでおり,1件の旅行商品につき3カ所以上のWebサイトを参照する。また20%は,「旅客機の時刻などをオンラインで調べられるのは心強い」としながらも,料金の比較に訪れるWebサイトは1~2カ所のみである。

 旅行関連のWebサイトにたどりつくために,17%が一般的な検索エンジンを使っており,他の手段を経由する人よりも多かった。航空チケットを航空会社のWebサイトから直接購入する大きな理由としては,「搭乗マイル数を増やしたい」という回答が目立った。

 Jupitermedia社JupiterResearch部門アナリストのDiane Clarkson氏は,「複数のWebサイトを渡り歩く購買行動を“消費者の不満の表れ”とみるのは不正確だ」と指摘する。「事実,比較ショッピングはオンライン旅行消費者の大部分に大きな権限を与えている。今後もオンライン旅行会社は,詳しい旅行者を引きつけるようなツールを開発していかなければならない」(同氏)

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