ソフトウエア開発ツール関連の業界団体Eclipse Foundationは,米Serena Softwareが提案した「Application Lifecycle Framework(ALF)」プロジェクトをEclipseの技術プロジェクトとして承認した。Eclipse FoundationとSerena社が現地時間7月27日に発表した。同プロジェクトは,同年4月30日にSerena社が提案したもの。開発者向けにアプリケーション・ライフサイクル管理のためのオープンなプラットフォームの提供を目的とする。

 ALFプロジェクトでは,アプリケーション・ライフサイクル管理(ALM)技術の統合において見られる問題に対処するために,ドメインからドメインへのデータ転送を含め,すべての面で相互運用性の提供を狙う。これまでは,EclipseフレームワークにツールがEclipseプラグインとして統合されていたが,同プロジェクトではフレームワークを拡張して,ツール間の相互運用性に向けた基本的なインフラとなる。

 Secure Software社CEOのKevin Kernan氏は,「開発者は,アプリケーション作成で利用する技術間の相互運用性を保証するALMインフラを求めてきた。ALFプロジェクトにより,開発者は幅広いALMツール群を利用して,より品質の高いソリューションの開発が可能になるだろう」とコメントしている。

 ALFプロジェクトは,Architecture,Requirements,Planningの委員会を作成に向けて,参加ベンダーを募っている。ベンダー・テスト向けのフレームワーク試作版は年内に提供される予定。最初のフル・バージョンは,2006年にリリースを見込む。同プロジェクトの詳細は, EclipseのWWWサイトに掲載されている。

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