米Finjan Softwareは米国時間7月20日に,米Microsoftと特許ライセンス契約を結んだことを明らかにした。Microsoft社はFinjan社に出資し,Finjan社のコンピュータ・セキュリティに関する一部特許の非独占的ライセンスを取得する。金額などの詳細は明らかにしていない。

 Microsoft社は,世界規模の同ライセンスを利用して,今後の自社製品におけるセキュリティ機能強化を図る。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,Microsoft社がライセンス供与を受けるのは,インターネット・トラフィックの監視やポリシー・ベースの不正コード防止などに関するもの。特許のアイデアのみを利用し,ソフトウエア・コードといった実質的な技術はライセンス契約に含まれない。

 Finjan社CEOのAsher Polani氏は,「Microsoft社と新たに契約できることに満足している」と述べた。「両社とも,さらに優れたセキュリティを実現するための革新的な手法が求められていることを認識している」(同氏)

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