トレンドマイクロは,企業向けにスパムを遮断する新しいサービス「Trend Micro Network Reputation Services」を米国時間7月18日に発表した。同サービスは,IPアドレスのリストを使ってスパムを遮断するもの。同社が6月に買収したスパム対策ベンダーのKelkea社のIPフィルタリングと評価(reputation)サービス技術を使って提供する。
同社によれば,同サービスは,問題がある既知のIPアドレスからの接続の40~80%を切断して疑わしい電子メールがネットワークに送られるのを遮断する。同社のTrend Micro Threat Prevention Networkがインターネットの監視を通じて行なったIPアドレスの評価をのデータベースに蓄積して利用する。
同サービスは,「Trend Micro RBL+ Service」と「同Network Anti-Spam Service(NAS)」で構成される。RBL+ Serviceは,オープンの電子メール,プロキシ,リアルタイムのブラックホール・リスト,そしてダイヤルアップ接続ユーザーの4つのデータベースから疑わしいIPアドレスをチェックする。NASは,動的なリストを利用して,疑わしいゾンビ・パソコンの振る舞いを動的に監視したデータを蓄積するデータベースに問い合わせをする。
同社は,評価サービスをスパム対策以外にもフィッシング,ファーミング,その他のネットワーク関連の脅威への対策として拡張を計画している。
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