米BEA Systemsは,トランザクション処理モニターの新版「Tuxedo 9.0」を米国時間7月18日に発表した。「オープンな標準を採用しており,新規アプリケーションの開発,旧式アプリケーションの再活用,サービス指向アーキテクチャ(SOA)の導入を支援する」(同社)。同日より,販売を開始する。

 Tuxedoは,分散環境および異種混合システム環境下においてC,COBOL,C++,CORBA C++などで記述されたソフトウエア・アプリケーションの実行を可能にする。ATMや電信送金など,1万人以上のユーザーに対して,1分あたり5000件以上の処理を行うハイエンド・アプリケーションをサポートする。

 Tuxedo 9.0の主な新機能や特徴は以下の通り。

・「WebLogic Tuxedo Connector」を通じて,同社のJavaアプリケーション・サーバー「WebLogic Server」との連携を強化
・統合ソフトウエアとWebサービス管理ソフトウエアを組み合わせた「AquaLogic Service Bus」(開発コード名「Quicksilver」)との連携
・Xercesパーサーのアップデートや,XMLからFMLへの移行サービスなど,XMLサポートを強化
・シングル・サインオン機能のためのKerberos対応プラグイン,デジタル署名のためのCERT-C公開鍵などのセキュリティ強化
・WebLogic Tuxedo Connectorのスループット向上や既存アプリケーションのQoS改善などのパフォーマンス強化

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