米Evans Dataは,オープンソース・ソフトウエアに関して調査した結果を米国時間7月13日に発表した。それによれば,開発にオープンソースのソフトウエアの導入を決定する際に,最も重要な要因はコストではないことがが明らかになった。

 同社CEOのJohn Andrews氏は,「オープンソース・ソフト導入の決定過程において,価格はいまでも重要な要素だが,決定的な要因となっていないことが調査で明らかになった」とコメントしている。同氏が調査の対象となった企業にインタビューしたところ,オープンソース・ソフトウエア技術とツールは成熟し,安定性と性能に関する課題が解消されたという。

 「業界では,価値に対して支払うように条件付けられており,企業はオープンソース・モデルに,異なる価値ポイントを見ている」(同氏)

 同社の調査によれば,ソフトウエア開発者の間において,オープンソースのモジュールを利用する割り合いが増える傾向にある。2001年春の時点でアプリケーションにオープンソース・ソフトのモジュールを使ったと答えた開発者は38.1%だったが,最新の調査では56.1%に増加している。

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