米Hewlett-Packard(HP)は米国時間7月13日,「OpenView」ID管理スイートのアップグレードを発表した。「Openview Select Federation 6.5」「同Identity 3.3」「同Access 6.1」において,フェデレーション(連携),自動化,法令遵守,レポーティングなどの機能を強化したという。「情報へのアクセスを効率的にコントロールすることで,コスト削減とセキュリティの確保を実現しながら,法規制に準拠できる」(同社)

 OpenView Select Federation 6.5では,属性ベースでプライバシをコントロールできるようにしたほか,管理,プライバシ,トランザクションに関する監査とレポーティング機能を整理統合した。さらに,SAML 2.0/1.1/1.0といったプロトコル標準と,Webサービス向けシングル・ サインオン仕様「Liberty Identity Web Services Framework(ID-WSF)1.1」のサポートを提供する。

 OpenView Select Identity 3.3では,新しいユーザー・インタフェースを採用し,大規模環境における管理を容易にした。また,アクセス要求に関するワークフロー管理や,セルフ・サービスおよび登録機能を強化した。

 OpenView Select Access 6.1では,米Citrix Systemsの「Password Manager」を統合した。Password Managerが生成するエンタープライズ・シングル・サインオン(ESSO)のログ情報を,同ソフトからも追跡可能にしたことで,エンド・ツー・エンドの法令遵守を支援するという。さらに,高度なWebサービスのアクセス管理を提供し,より緻密で高度なポリシーを実行できるようにした。

 OpenView Select Access 6.1と同Identity 3.3は本日より利用可能。同Federation 6.5は,2005年第4四半期に提供する予定。

 またHP社は同日,Citrix Systems社との技術提携を延長することも明らかにした。

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