米Sun Microsystemsは,同社のWeb向け認証技術とシングル・サインオン(SSO)技術をオープンソース化する計画「Open Source Web Single Sign-On(OpenSSO)」を米国時間7月13日に発表した。同計画用のコミュニティWebサイトの運営も始めた。

 同社は開発者に情報やリソースを提供することで,コミュニティへの参加を促し,議論を活性化させる。具体的には,SSO関連技術のロードマップ,FAQ,ドキュメント,チュートリアル,サンプル・コードといった情報の提供や,メーリング・リストの運営を行う。

 第一弾のソースコードは2005年第4四半期に利用可能とし,2006年春に本格的に公開する予定。ライセンスはCommon Development and Distribution License(CDDL)を適用する。

 同社は,OpenSSOのWebサイト認証/SSO技術に接続するためのエージェントについて,「Sun Java System Web Server」「Sun Java System Application Server」を使うソースコードの公開も計画している。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,セキュリティ・ソフトウエア「Java System Access Manager version 7.0」を今秋リリースした後にソースコードを公開する。2006年に閲覧のみ可能なソースコードの提供を開始し,その後CDDL版をリリースする予定という。

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