米Oracleは,米Microsoftの「Visual Studio .NET 2003」を使って「Oracle Database 10g」アプリケーションの開発と導入を行なうためのツール「Oracle Developer Tools for Visual Studio .NET 2003」を米国時間7月12日にリリースした。

 同ツールにより,開発者はより効率的にWindowsサーバー向けにOracleアプリケーションを構築できるようになるという。同ツールは,Oracleスキーマの閲覧/変更を行なう「Oracle Explorer」,ウィザード,ストアド・プロシージャを編集するエディタなどを提供する。

 Oracle社は,2月に同ツールのベータ版を発表しており,最終版のリリースを4月に予定していた。

 Oracleは,前日発表したDatabase 10gの新版「同Release 2」でもWindows対応の新機能として「Oracle Database Extensions for the .NET Framework」を組み込んでいる。CLR(共通言語ランタイム)を利用したストアド・プロシージャを介して.NET Frameworkのサポートを強化している。新機能により,開発者は.NET Frameworkベースのストアド・プロシージャを作成してOracle Databaseに導入することができるため,アプリケーションの構築と導入時間が短縮できるという。Windows対応の10g Release 2は90日以内にリリースが予定されている。

 同開発ツールは,同社の開発者サイト「Oracle Technology Network」から無償でダウンロードできる。

 Oracle社は2004年5月に.NET開発者を支援するためのプログラム「Microsoft Visual Studio Industry Partner(VSIP)」に加入している。

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