家電製品の業界団体Consumer Electronics Association(CEA)が,米国の家電製品市場について調査した結果を米国時間7月6日に発表した。それによると,現在は家電購入の5%以上がオンラインで行われており,特にパソコン,デジタル・カメラ,ホーム・ネットワーキング装置,携帯型音楽プレーヤなどは,オンライン・チャネルでの販売がそれぞれ10%以上を占めるという。

 調査は米国成人の約1000人を対象に実施したもの。オンラインで家電製品を購入する消費者は,オンラインの利便性,豊富な品揃えと情報などを理由に,実店舗での購入者と比べて高い満足度を示している。

 家電製品の一部をオンラインで購入する消費者は,オンライン・チャネルをまったく使わない消費者と比べて,家電製品に対する年間支出が67%多い。前者の家電製品購入総額は平均1500ドルで,そのうち29%がオンラインを介したものである。

 「家電製品はユビキタス化が進んでおり,生活のあらゆる面で重要な役割を果たしている。消費者は必然的に,調達が容易で,判断材料となる十分な情報も得られる手段に引き寄せられる」(CEAリサーチ部門ディレクタのJoe Bates氏)

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