米Trend Microは米国時間7月5日,企業メッセージングおよびコラボレーション環境向けセキュリティ製品の拡充について明らかにした。「包括的なコラボレーション・インフラの安全な導入と,エンド・ツー・エンドのコミュニケーションを保証する」(同社)

 今回発表したソフトウエアは,インスタント・メッセージング(IM)向けの新製品「IM Security for Microsoft Office Live Communication Server」のほか,電子メールおよびポータル向けウイルス対策ソフトウエアの新版「ScanMail for Microsoft Exchange v7.0」「ScanMail for Lotus Domino v3.0」「PortalProtect for Microsoft SharePoint v1.6」など。

 IM Security for Microsoft Office Live Communication Serverは,「Bropia」「Kelvir」「Fatso」などのIMを狙ったワームを防止する。

 ScanMail for Microsoft Exchange v7.0は,従来のスキャンニング機能や集約管理機能に加えて,アンチスパム機能と高度なコンテンツ・フィルタリング機能をオプションで搭載する。

 「幅広いセキュリティ・オプションを提供することで,拡大し続けるコミュニケーション・プラットフォームにおいて,顧客がROI(投資回収率)を向上できるよう支援する」(Trend Micro社エンタープライズ・プロダクツ部門エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャのMax Cheng氏)

 今回発表した製品はすでに販売を開始している。北米におけるライセンス料は,IM Security for Microsoft Office Live Communication Serverが1ユーザーあたり14ドル98セント,ScanMail for Microsoft Exchange v7.0が同19ドル20セント,ScanMail for Lotus Domino v3.0が同21ドル20セント,PortalProtect for Microsoft SharePoint v1.6が同17ドル92セント。

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