米QUALCOMMが,新CEO/社長人事を米国時間7月1日に発表した。CEOには無線データ部門を率いてきたPaul E. Jacobs氏が,社長にはチーフ・アーキテクトなどを務めたSteven R. Altman氏が就いた。なお,前CEOのIrwin Mark Jacobs氏は会長として残り,前社長のTony Thornley氏は退社した。

 新CEOのJacobs氏は1990年の入社以来,多数の技術分野や管理部門を担当し,同社の無線事業のかじ取りを行ってきた。一方のAltman氏は,約16年にわたり知的財産の活用に関する戦略立案や,他社とのライセンス交渉などを手がけた。

 「無線通信,コンピューティング,エンタテインメント,家電機器が統合されつつある今,携帯電話機は最も個人に密着した電子機器だ。当社からみると,こうした携帯電話機を豊かにする新製品や新技術を提供する機会がますます増えている。今後も実行/革新/競合に注力することで,斬新な差別化サービスを素早く無線市場に提供し,顧客,パートナ,消費者,株主により大きな価値をもたらす」(新CEOのJacobs氏)

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