米Apple Computerは米国時間6月30日,同社のデジタル音楽管理ソフトウエア「iTunes 4.9」のポッドキャスティング向け機能「Podcast Directory」を利用したポッドキャスト登録件数が,同ソフトウエアリリース後2日間で100万件を突破したと発表した。

 ポッドキャスティングとは,ネットラジオ放送局などがRSSなどで配信するオーディオ・コンテンツを「iPod」などのデジタル音楽プレーヤにダウンロードして再生する楽しみ方のことを指す。その内容は,アーティストによる楽曲,一般ユーザーの自作コンテンツ,ブログの音声版など広範囲にわたる。

 iTunes 4.9のPodcast Directoryを利用すると,3000以上の無償オーディオ・コンテンツにアクセスできる。定期購読している番組のコンテンツが更新されると,自動的にパソコンにダウンロードする。また「Auto-Sync」機能により,iPodをパソコンに接続するたびに新しいコンテンツを自動転送する。

 オーディオ・コンテンツを番組や日付ベースで管理できるほか,ポッドキャスト内でブックマークを付けたり,ポッドキャストのアートワークをカラーで表示したりできる。

 ポッドキャスト・ネットワーク「PodShow.com」の共同設立者であるAdam Curry氏は「iTunes 4.9のリリースにより,我々のネットワーク全体の加入者も大幅に増加した」と述べている。「iTunesは今後,ポッドキャスティングの世界に何千万人というリスナーを導くことになるだろう」(同氏)

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