米Microsoftが,デスクトップ検索機能「Windows Desktop Search」の紹介ページ「Windows Desktop Search Extensibility for Partners(Beta)」のなかで,ほかのアプリケーションに検索機能を提供するためのAPI「ISearchDesktop」(ベータ版)を公開した。

 Windows Desktop Searchは,「Internet Explorer」などに検索機能を追加するツールバー「MSN Search Toolbar」に付属している機能。パソコンのハード・ディスク装置内にあるOutlookのアドレス帳やカレンダのほか,電子メール・メッセージ,PDFやMicrosoft Office Word/Excel/PowerPointの文書,MP3,GIF,JPEG,PDFファイルなど,200種以上のファイルを検索できる。

 ISearchDesktopの「Regular Queries」機能を利用すると,ほかのアプリケーションからWindows Desktop Searchに検索を依頼し,検索結果をアプリケーション内で表示するという動作が可能となる。検索用インデックス・データベースを直接操作する「SQL Queries」機能も用意する。ただしMicrosoft社は,この機能の利用を推奨していない。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,Microsoft社はデスクトップ検索機能をWindows OSの次期版「Longhorn」(開発コード名)に組み込んでAPIも提供する予定。米Googleは既にデスクトップ検索アプリケーション「Google Desktop Search 1.0」(正式版)をリリースし,APIとソフトウエア開発キットも合わせて公開している。また米Apple Computerは4月29日に販売を開始したMac OSの新版「Mac OS X 10.4」(開発コード名は「Tiger」)にデスクトップ検索機能「Spotlight」を搭載し,APIも公開済み。

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