米Microsoftのインターネット事業MSNと英Vodafoneは英国時間6月30日に,パソコンと携帯電話間のインスタント・メッセージング(IM)サービスを立ち上げる計画を発表した。パソコンの「MSN Messenger」と携帯電話の「Vodafone Messenger」のあいだでメッセージをシームレスにやりとりできる。

 ユーザーは,相手がメッセージを受け取れる状態か「プレゼンス」を確認し,会話のすべてをテキストで閲覧することが可能。同サービスでは,発信者課金モデルを採用する。Vodafone加入者はプリペイド方式にするか,毎月の請求書で支払う。MSN Messengerユーザーは,同プログラムと組み合わせて提供されるパッケージを通じて支払う。

 両社によると,MSN Messengerのユーザーは世界で1億6500万人以上,Vodafone携帯電話の加入者は約1億5500万人にのぼるという。メッセージング機能はパソコンでも携帯電話でも人気が高まっており,「新たなサービスで,パソコンと携帯電話間のやりとりがいっそう増え,より多くのトラフィックが期待できる」(両社)。

 両社によるIMサービスは,年内に一部の欧州諸国で開始する予定。

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